スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--.--/--:--
  毒:サンプルP1 
 今から三十年ほども前の事。
 木の葉から抜け忍が出た。
 当時すでに長として里を総べていた火影三代目はだが、追い忍の手配を躊躇した。 
 追い忍適格者が里内には存在していなかったからである。
 やむなく火影三代目はその大事を封印する事となる。
 抜け忍が出たとの噂さえ、
 里内であがる事なく。

 それから十八年後の九尾襲来事件を挟み、
 そして更に十年後。
 里から完全に消え去っていた抜け忍の大事。

 そこへ、
 火影が選定する所の、その追い忍適格者がようやく、現れたのである。

 そして更に機を待つこと一年。

 火影は、
 動き出した。



 昼だというのに、そこだけ闇が忍び寄ってきたようだ。
 元から薄暗い火影邸宅の火影実務室。
 一畳分あろうかという程の大机。その前に立つのは、木の葉隠れ里の長、火影三代目。そして、一歩退いた所に黒い影が四つ、控えていた。
「よう来た」
 そう火影が声をかけるのは、いずれも黒に身を包み、素性を隠した人物四人。火影に呼び出しを受け、たった今、ここに出揃ったところだった。
 外廊下へと続く扉の脇に立つ門番達は、眉を訝しげにひそめて様子を横目で伺う。
 ある者は、顔を鷹を象った仮面で覆い隠し、ある者は顔半分を覆面で隠し…と四人四様に素顔を隠している。その四人の先頭に立つ、体格からすると男、が火影の言葉に無言で一礼。それに倣い背後に立つ三人も、礼。
 満足そうに、だが静かに頷き返すと、火影は巻物を掲げた。先頭に立つ男が、黒い甲当てをした手を差し伸ばし、それを受け取った。
「長い任務になりそうじゃが……頼んだぞ」
 言い終わると火影は煙管に新たな煙草を詰めて火を灯した。紫煙が空気の流れに沿って天井へと上がっていく。
「承知」
 先頭にたつ男の、静かな返答。
「ご苦労。下がってよい」
 との火影の言葉の直後、四つの影はかき消えた。
 火影の、聞こえない溜息と共に。
スポンサーサイト
2006.06.12.Mon/21:59

お知らせ

  • WEB拍手やご意見ご感想へのお返事は、BBSに記載しております。

管理人へ連絡


お気軽にお声がけ下さい
ID= eishika_yieza


ご意見ご感想はこちら(BBS)
ご意見ご感想はこちら(FORM)
メールはこちらから

参加中



超・長編小説同盟に参加しています。

私はClubA&Cに加盟しています。
よろしければご感想をお聞かせ下さい。
私も貴方の作品の感想をお送りさせて頂きます。

プロフィール

北野ふゆ子

Author:北野ふゆ子
> 昔は、ゲームやマンガの二次創作をしておりました。現在は主にオリジナルネット小説を執筆しています。 得意は「シリアス」「アクション」「サスペンス」です。

ブロとも申請フォーム

リンクリスト

ブログ内検索


CopyRight 2006 北凪 All rights reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。